■スパイスとハーブはどう違うの?

ハーブ、スパイス。日常でよく使う言葉となりましたが、どう区別しているの? と言われると困ってしまいますね。
人が初めてスパイスと出会ったのは、今から約5万年以上前。獲物の肉を香りの良い葉に包んでおくと肉が美味しく食べられ、腐りにくい事を発見した…といわれています。
その後文明がめばえるとともに、貿易が起りヨーロッパでは近年まで、貿易の主な品物としてスパイスが重要な位置をしめていました。
ですからヨーロッパでスパイスと呼ばれるものは、そうやって長い時間と危険をおかして運ばれ高額で取引きされる、南方の香り高い草木や実、根などの輸入品の事を指し、自国で採れる草木はハーブと呼び区別していました。
貿易の発達した昨今、あえて定義をすれば 「スパイス…調味料として飲食物に着色をしたり、食欲増進、消化吸収を助ける働きをする刺激性の香味を持つ食べられる草木・樹木」「ハーブ…食用に限らず薬効が期待できる草」ということになります。

        
■日本では、古来より...
    
日本のスパイス・ハーブは、山椒、茗荷、シソ、ヨモギ、ワサビなど古来より自国で採れる草木、またはアジアから運ばれ、栽培し根づいた草木を中心に薬や料理に活用してきました。
しかし、近年多種多様な食文化が入り込んでくるようになり、スパイスもハーブも輸入文化として明確な区別がなく、辛味を出すものをスパイス、生の葉っぱをハーブと呼んでいたり、料理用をスパイス、園芸用をハーブと呼んでみたり、個人で見解が違っているのが現状です。
当社では、分かりやすく、種、実、根などを乾燥させたものをスパイス、葉、花を乾燥させたものをハーブというふうに分類しています。